皆様こんにちは店主のマコトです。
HAPPY cafe 食堂では一昨年より仕込みの際に出る野菜の芯、皮、端切れや精肉の筋、皮、軟骨など調理に使用できないモノを廃棄せず、堆肥化を行い栽培を行う作物の肥料として利用しています。
コンポストを始めた理由は農業を始めた事も大きいのですが、お店でそれらを産業廃棄物として処理する場合の費用が年々高騰し現在では約1000円/45L袋ほどに膨らんできています。
また、農業では肥料を使うのはほぼ当たり前の事になっているので、この肥料も毎回購入すると経費がのしかかってきます。
無い知恵を絞って考え行き着いた結果がコンポストによる堆肥化です。
これにより、産業廃棄物の処理費用、肥料の購入費用が軽減され、しかも非常に肥料効果が高い(そう感じた理由は後程記述します)、お客様にも安心を宣伝できると一石二鳥どころかそれ以上の作用をお店にもたらしてくれました。おまけにエコですしね。
一番最初は本当に何もわからなかったので楽天市場で上の写真の室内型家庭用生ごみ処理機を購入しました。お住いの市町村によっては助成金があるのでご確認ください。
これはこれで良いのかな?とは思いますが、HAPPY cafe 食堂が処理したい量に製品の容量が追い付いていませんでした、家庭用では十分ではないかと思います。
次はよく聞く段ボールコンポスト。これはHAPPY cafe 食堂としては相性が合わなかったかな?と言うかコンポストから出る水分で段ボールがふやけて破れ中身が出てしまいました。やり方が悪かったのかなぁ?と今でもたまに原因を考えていますが、段ボールを何度替えても結果に大きな変わりと言うか改善は無かったです。
そして、最後に行きついたのはコレ!ホームセンターなどで手に入る大型の木製植木鉢でのコンポストです。今は容量28リットルの鉢を使っています。
過去の経験とインターネットを探って得た情報を自分なりに考えた結果ですが、生ごみコンポストには毎日のかき混ぜでコンポストの下の方まで新しい空気を送り込む事が必須の作業になります。
コンポストは微生物の力によって野菜などを分解しますが、その微生物が活動する為に空気が必要になります。
ですので、最初の生ごみ処理機の様なプラスチック製の容器よりも段ボールの様な紙製の方が通気性と言う意味では勝ります。ですが、前述したとおり紙製は水分にはめっぽう弱いですので、ある程度の強度と通気性排水性が有るものとして木製がベターなのでは?と考えます。また、植木鉢は鉢の下に網を付けれるので下部からの通気も期待できるのではないでしょうか?
写真はコンポスト作りの風景です。HAPPY cafe 食堂ではコンポストの素としてピートモスともみ殻燻炭、米ぬかを使っています。最初はピートモスともみ殻燻炭だけを混ぜて植木鉢に入れます。あんまりたくさん入れすぎるとかき混ぜが不十分になりますので鉢の半分から2/3程度でおさめていた方が良いと思います。最後に水をかけて準備完了です。水は軽くで大丈夫だと思います。ピートモスともみ殻燻炭が乾燥していると分解が始まりませんので、しっとりとなる程度まで水をかけましょう。
あとは、毎日の様にコンポストの材料を加え、毎日(できれば朝晩2回)かき混ぜ続ければOK!どんな些細な事でも毎日続けると言うのは大変に難しい事ですが、店主は様々な思惑の為、子供たちも食べる野菜作りの為に何とか続いています。継続は力なりです。
コンポストの作業を続ける目安ですが、一般的には毎日加え続けた材料の分解速度が鈍くなったら、投入を止め、週に1回程度のかき混ぜを一月ほど続けコンポストの中身が乾燥したら完成と言われています。非常に時間が掛かりますが、肥料効果は良いと思います。昨年の秋にはコンポストで作った堆肥を使ってジャガイモを栽培しましたが、サイズも大きく玉ぞろいも良いジャガイモが沢山収穫できました。
注意点です。
かき混ぜは毎日行いましょう。コンポストに投入する材料は肉、魚、野菜など人が食べれるものであればなんでも大丈夫ですが、傷んでいたり、腐ったり、カビが生えていないモノを使用しましょう。また、小さければ小さいほど分解は早くなります。骨、貝殻、卵の殻などは分解できません。
以上です。これはなぜかと言うと店主が考えるコンポストのメカニズムは人体の消化に似ていると思います。悪いものを食べればお腹を壊します。消化不良と同じでコンポストからも悪臭がでます(経験済み)人が骨や貝殻を消化できない様にコンポストも(少量であれば可能かも?)分解できません。
最後に必須では有りませんが、お勧めの方法として材料を湯通しして米ぬかをまぶしてから投入すると良いと思います。米ぬかは分解を促進しますし、湯通しする事で葉物野菜などに付着している虫の卵を殺してから投入すると虫が湧く可能性をある程度は低減させることが出来ると思います。
HAPPY cafe 食堂の店主の一つの見解としてとらえて下されば幸いです。興味のある方は是非、挑戦してみてください。お店に来て下されば実物もお見せできます。