皆様が口にするモノですので『何が使われているか』と言うのをお知らせする事もお店に対しての安心感を持ってもらう為には良いかと思います。
このジンジャーシロップをお湯で割るとホットジンジャー(生姜湯)になります。てんさい糖の優しい甘さと生姜の辛味が体をポカポカと温めてくれますよ。
寒さが厳しくなると作り方の問い合わせも多いので改めてレシピと作り方をご紹介します。
お湯で割れば「ホットジンジャー」ですが、その他にも炭酸水で割れば「ジンジャーエール」、紅茶で割ると「ジンジャーティー」、ウォッカと炭酸水を掛け合わせると「モスコミュール」になる優れものです。(写真は「ホットジンジャー」)
材料
- 根ショウガ240g
- シナモンスティック1本
- クローブ(ホール)20粒程度
- 水600cc
- 甜菜(てんさい)糖550g
- 有機レモンストレートジュース240cc
下ごしらえを除く調理に掛かる時間の目安は30分です。
予め薄くスライスしたショウガ、シナモンスティック、クローブをホーロー鍋にいれ、水を加えて火にかけます。
最初から弱火で沸騰しないように注意して下さい。
火にかけてから25分たったら甜菜(てんさい)糖を入れ良く混ぜて砂糖を溶かします。
5分煮てレモンジュースを入れ、良く混ぜてから火を止めます。
荒熱を取って煮沸消毒をした保存瓶に入れて完成です。
このレシピでは1.5Lくらいの容量がある保存瓶が丁度良いサイズです。
注意点
- クローブには香りはほのかな甘さがありますが食べると非常に刺激的な味わいがするのでお勧めはしません。処分するのが妥当かと思います。
- 『摩り下ろしたショウガは駄目?』と質問される事が多いのですが、これもあまりお薦めできません。
HAPPY cafe 食堂でも試作段階で経験済みなのですが、摩り下ろしたショウガを使うと辛味が強く出て美味しく飲む事ができません。あとは好みです。 - 綺麗な色合いの液体にはなりませんので必ず砂糖を溶かして時間を開けてからレモンジュースを入れて下さい。砂糖→レモンジュースの順番は鉄則です。
- 飲む時にショウガのスライスを入れるとよりショウガの香りがより引き立ちますのでショウガのスライスを入れて飲むのがお薦めですが、こちらも入れ過ぎには注意して下さい。入れれば入れるほど辛くなります。
また、ショウガの辛味は沈殿する傾向が有る様です。召し上がる時は保存瓶の中身をよく混ぜて、カップの中身も時折混ぜながら飲むと最後まで美味しく頂けると思います。 - どうしても辛味が気になると言う方は、根ショウガの皮を剥いてからシロップを作って下さい。皮を取り除いた方が辛味が和らぎます。
材料は代用できる?
もちろんOKです!砂糖は、ご家庭で使っているモノでしたら何でも良いと思います。とうぜんですが、味にも違いが出ますが、見た目にも違いが出ます。そこは、様々な味わいが有って良いと思いますのでお好みの砂糖を使ってください。
上白糖やグラニュー糖では色が薄く、三温糖、甜菜(てんさい)糖、きび糖、ザラメなどでは色が濃い茶色になります。
例ですが、左が三温糖で作ったジンジャーシロップ、右が甜菜(てんさい)糖で作ったジンジャーシロップです。
また、レモンジュースですが、香料が入っている手に入りやすい品物でも良いと思います。店主としては自然な風味を生かす為に有機レモンストレートジュースを使用していますが、ご家庭で簡単にとなれば有名どころのポッ〇レモンなんかでも良いんじゃないでしょうか?
ストレートジュースって?
ストレートジュースもしくはストレート果汁は、果物から絞った果汁を加熱処理し、そのまま容器に詰めた商品を指します。 濃縮還元しないため香りや風味が損なわれにくく、果汁本来の味わいを楽しめるのが特徴です。濃縮還元に比べると保管や輸送にコストがかかるため、価格は高くなり一般で手に入りにくい製品でもあります。
ちなみにスーパーなどでよく見かける濃縮還元とは果汁を乾燥し粉末状にしてから製品として製造する段階で水でもとに戻す事を指します。こちらは保管も容易で輸送コストも抑える事が可能な為、安価で販売されれ事が多くありまが、加工されている為に風味は劣り、香料や酸味料、保存料などが添加されている場合が多くあります。
甜菜(てんさい)糖って?
てんさい糖ですが、日本では北海道のみで生産されており、オリゴ糖、ミネラルなどの体に良いとされる成分が含まれております。様々な料理に合わせやすく優しい甘さで口当たりもとても柔らかく仕上がります。